魚の餌付け

 最初のうちは、何でもよく食べてくれる魚を飼っていたほうが無難ですが、段々この魚が飼いたい、というようになってきます。そこで問題になってくるのが餌の問題です。食性の違いで始めからフレークやドロマリンを食べてくれない奴がいます。このような魚は、その魚の食性を理解してあげて、いきなりフレークやドロマリンを無理に食べさせようとしないことです。私もそれで相当失敗してきました。その食性にあった餌付け方をしてあげないとほとんどが餌を食べずに死んでしまいます。

 プランクトン食の奴にはクリルを潰して流してあげるとか、それでも駄目なら乾燥したブラインシュリンプや冷凍のブラインシュリンプを流してあげるとか、生きたブラインシュリンプ(パワーシュリンプ)を与えるとか、それでも駄目ならブラインシュリンプの卵を孵化させたものを与えてみてください。

 苔などを食べている奴には、自然に生えてくる苔を全部きれいに掃除してしまわないで、少し残しておくとか、海草を与えるとかして試してみてください。このときワカメを水で戻したやつは与えないほうがいいと思います。あまり食べてくれないようですし、残ったやつがとけで水質を悪化させる原因になってしまいます。

 ポリプ食のやつは厄介で、ほとんどが生きた珊瑚しか食べてくれません。こいつらの餌付けにはアサリの口を開けていれてあげると少しは興味を示して、中には食べてくれるやつも出てきます。これを気長にやりアサリを食べてくれるようになったら、疑似ポリプといって飾り珊瑚などにアサリのミンチなどにフレークやドロマリン等をよく混ぜて練ったものを塗り付けてあげるとよいでしょう。色々試してとにかく始めに何かを食べさせることです。そうして徐々に手間もかからず、保存のきく餌に全部の魚が食べるように頑張ってください。

それぞれの種類についての飼育法は、機会があったらどんどん書いていきたいと思いますが、ここではおおまかに書いておきます。(まだまだ数は少ないですが、カタログの方を見て下さい。)

チョウチョウウオの仲間

 この仲間は、値段の手頃なものが多くまた種類も多く、7属114種類にものぼります。これら全種類が入荷することはまず有りませんが、数種類は夏になれば千葉県の磯でも採集することができます。
 一般的によく入荷するもので、

飼育の容易な種類       少しコツのいる種類    難しい種類
トゲチョウチョウウオ      チョウハン         ハクテンカタギ
ニセフウライチョウチョウウオ  フウライチョウチョウウオ  ハナグロチョウチョウウオ
アケボノチョウチョウウオ    セグロチョウチョウウオ   ミスジチョウチョウウオ
シチセンチョウチョウウオ    コラリス          オウギチョウチョウウオ
バーゲス            カスミチョウチョウウオ   スミツキトノサマダイ
ティンカーズバタフライ     フエヤッコ         ウミズキチョウチョウウオ
アミメチョウチョウウオ     スギアヤチョウチョウウオ  ヤリカタギ
アミチョウチョウウオ      イッテンチョウチョウウオ  ミカドチョウチョウウオ
ゴマチョウチョウウオ      クラカケチョウチョウウオ  トノサマダイ
ゴールデンバタフライ      サントス          チェルモ
スダレチョウチョウウオ
ハタタテダイ
に分けられると思います。
 少しコツのいる種類とは、一度餌ずいてしまえば長期飼育が可能な種類や、餌はよく食べているが痩せていってしまう魚です。難しい種類とは、主にポリプ食の魚です。この外にもたくさんいますが、後はお店で聞いてください。

ヤッコの仲間

飼育の容易な種類     少しコツのいる種類      難しい種類
タテジマキンチャクダイ   クイーンエンゼル        ニシキヤッコ
マクロス          ブルーエンゼル         スミレヤッコ
サザナミヤッコ       イナズマヤッコ         ソメワケヤッコ
ブルーフェイス       チリメンヤッコ         マルチバンドエンゼル
ロクセンヤッコ       ワヌケヤッコ幼魚        ブラックバンド
ワヌケヤッコ        フレンチエンゼル幼魚      イナズマヤッコ幼魚
グレイエンゼル       グレーエンゼル幼魚
クラリオンエンゼル     ロックビューティー
アズファー
シテンヤッコ
フレームエンゼル
アカハラヤッコ
フレンチエンゼル

に分けられると思います。
少しコツのいる種類とは、魚の組み合わせ、購入後の処理に気を付けなくてはいけない魚、 難しい種類とは、餌付けるのに苦労する魚です。

この他スズメダイの仲間やクマノミ、ハナダイ、ハタ、ニセスズメ、ベラ、ハゼ、フグ、ハギの仲間は比較的飼いやすいです。ただし、スズメダイの仲間やクマノミ、ハナダイ等の安い魚は、輸送の仕方が雑なので入荷直後の個体は弱っていることもあります。また、スズメダイの仲間は自然界では群れていても、水槽のような狭い環境に閉じ込められると喧嘩をしてしまう種類もいます。

 クマノミはやはりイソギンチャクとの共生が楽しいです。この場合他の魚はいれるのを控えたほうがいいと思います。イソギンチャクの餌になってしまう可能性があります。

 ハタの仲間は、口にはいるものでしたら魚でも海老でもクリーナー以外は食べられてしまうので組み合わせに注意が必要です。(クリーナーでもたまに餌になってしまうこともあります。)

 フグやハギの仲間も、おなかが空いてくると他の魚を襲ったりするので注意が必要です。

 この外に、タツノオトシゴやヨウジウオ、ヘコアユ等は飼育が難しいので初めのうちは手を出さないほうがいいでしょう。ただし、パワーシュリンプといういい餌が発売されたのでこれを使えば長期飼育も不可能ではないと思います。